自分の強みを見つけよう!強みを活かした会社と何もしなかった会社の悲しいお話

富士フィルムとコダックの対照的な話

皆さん、富士フィルムとコダックって何してる会社かご存知ですか?両社ともカメラ関係のメーカーだと思った方はありがとうございます、ぜひこの先も呼んでね。

確かにコダックはカメラフィルムや映像関係を主事業とする企業ですが、富士フィルムはちょっと違います。

下の円グラフは富士フィルムHDの2012年の事業別の売上高です。富士フィルムは「イメージングソリューション」と「インフォメーションソリューション」の事業を担当しています。

※「ドキュメントソリューション」は富士ゼロックスの事業領域となるので今回は話しません。

fujifirm-graph

 

富士フイルムグループの事業領域

 

富士フィルムの「イメージングソリューション」、「インフォメーションソリューション」の中でもっとも売上が大きい部門はどれでしょうか。一見すると割合の大きいフォトイメージングに行きがちですが、金額を見ると2,948億円×69%=2,034億円となります。

実はそれよりも大きいのがヘルスケアで9,077億円×37%=3,358億円となります。そのため富士フィルムは現在、医療関係、化粧品、サプリメントのヘルスケア部門が主事業の会社となっているんです。

きっかけは何だったのでしょうか。

デジカメというイノベーションに事業を破壊された

フィルム事業は富士フィルムにとって大黒柱でした。しかし2000年の2,600億円をピークに、現在では売上が100億円ほどの事業となってしまいました。デジタルカメラという新たなイノベーションによって、富士フィルムのフィルム事業は破壊されたのです。

で、デジタルカメラは誰が作ったのかというのが面白いところで、実は1975年にコダックが開発したんです。しかし当時はまだ画質も低く、到底フィルムに敵うものでは有りませんでした。しかし2000年代に入り、デジカメの性能も上がり徐々にシェアも増えてきました。売上も落ちていく中で、富士フィルムはこれに危機を感じ事業の見直しを図ったのです。

そこで行ったのが事業の棚卸でした。自分たちが今までフィルム事業で培ってきたノウハウを活かせる分野はないのか。この考えでフィルム事業を見直していき、ヘルスケア部門への挑戦と繋がっていったのです。でもフィルムとヘルスケア、その中でも化粧品にはどのように共通点があるのかというと、実はフィルムにはコラーゲンが使われているのです。フィルムの素材にコラーゲンを均質に塗る技術や、浸透させる技術が化粧品開発に応用できたのです。

このように自社で持ってる強みの徹底活用を富士フィルムは実行したのです。

これが功を奏し、ヘルスケア部門は富士フィルムの代表的な事業にまで成長しました。そして現在ではデジカメの分野でも盛り返し、日本を代表するカメラメーカーとなっています。

一方コダックは

デジカメを開発し特許を持っていたコダックでしたが、2000年代のデジカメブームの時には何をしていたのでしょう。

実は“何もしなかった”これがよく当てはまるのかなと思います。新たに開発したデジカメという強みに注力するわけでもなく、新分野に挑戦するわけでもなく、それまでのフィルム事業に固執していったのです。

そしてコダックは2012年にアメリカの 連邦倒産法第11章を申請し倒産しました。現在では大幅に規模を縮小した上で再出発を図っています。

まとめ

  1. もはや富士フィルムはカメラの会社ではない。
  2. 富士フィルムはデジカメにフィルム事業を破壊されたが、事業の棚卸を図った。
  3. 事業の棚卸の際、自社の強みを徹底的に洗い出し、新分野への源泉とした。
  4. コダックは事業の破壊が起きた時に、何もせずそれまでの事業に固執してしまったため倒産してしまった。

最後に

どうでしょう。自分の強みを生かさないとどんな巨大な企業でも淘汰されてしまうという、代表的な話だと思ってます。ましてや個人ならば自分の強みを常に意識し、さらに伸ばす努力をするべきだと思ってます。

でも実際に自分の強みを認識できてる人って少数なのかなと思ってます。僕自身、強みは?と聞かれたら即答出来ません。

次は自分の強みの見つけ方、更にはそれの伸ばし方について調べたいと思います。